特集

昨今(2023)のオフィス事情は、、、

新型コロナウイルス感染拡大もようやく落ち着いてきましたが、この数年間でテレワークが急速に進み働き方改革も変化しています。
今後、オフィスはどうあるべきか、頭を悩ませている企業の経営層の方も多いのではないでしょうか。

しかしそんな今こそ、”オフィス改革”の契機とも言えます。
そこで、今後のオフィス作りのヒントになるよう、昨今のオフィスのトレンドの変化や、急速に浸透したテレワークの働き方の変化
情報通信やAIなどの技術進歩に伴う未来のオフィス像はどのようになっていくのか考察してみます。

オフィスのトレンドの変化

新型コロナの感染拡大前は、オフィスのトレンドとして「フリーアドレス制」がありました。
「フリーアドレス制」とは、固定の座席を決めずに自分の好きな席で働くワークスタイルのことです。

ただ、集団感染リスクの3条件、「換気の悪い密閉空間」「多数が集まる密集場所」「間近での会話が発生する密接場所」があります。
フリーアドレス制はこの「3つの蜜」に該当する可能性が高く、継続するためには、座席の距離間や作業の打ち合わせをする環境には工夫が必要です。

例えば、隣や対面になるように着席しない、フロアを広く使って密な空間を作らない、デスクトップパネルやパーテーションを使うなどが挙げられます。

こうした工夫や対策を施し、感染予防に努めることはできますが、オフィスのフリーアドレス制や固定のオフィスそのもののシェアが減っていく可能性も決して否定はできないでしょう。

テレワークの働き方の変化

テレワークには、在宅勤務モバイルワークサテライトオフィス勤務の3種類があります。
新型コロナの影響下では、人との接触や満員電車での通勤などをできるだけ避けるために在宅勤務、およびサテライトオフィスの勤務が推奨されていました。
サテライトオフィス勤務には、自社の用意したオフィスのほか、「コワーキングスペース」や「シェアオフィス」といった共有オフィスの利用も含まれます。

今後は、こうしたサテライトオフィス型のオフィス活用が増えていくと予想されます。

「5G」によるテレワークのさらなる促進

第5世代移動通信システム「5G(ファイブジー)」の商用サービスが2020年3月から日本でもスタートしました。
5Gの特徴としては、「高速・大容量化」「超多数端末接続」「超低遅延・超高信頼性」などが挙げられます。
安定した通信が欠かせないテレワークを、よりスムーズかつスピーディーに実現することから、業務効率が上がり、生産性アップにもつながるでしょう。
5G化が進行する中で、テレワークの普及が一層進むことが考えられます。

技術進歩によるオフィスの変化

「AI(人工知能)」「ICT」「IoT」などの技術も進化してきており、実用化が急速に進んでいます。
ユーザー対応をAIチャットが応答したり、バックオフィス業務や単純労働を自動化して人が行う作業を代行したりといった業務改革は、働き方やオフィスのあり方にも少なからず変化をもたらしています。

こうした技術や通信環境の整備、クラウドサービスの活用などによってスマートオフィス化が進み、
今後はオフィスやコワーキングスペース、自宅など様々な働く場所がシームレスにつながって働き方はより自由になり、従業員同士はもちろん、社外とも連携しながら、多様な働き方をするメンバー同士で柔軟に仕事を進めていく、といった形が増えていくと予想されます。

新たな「BCP(事業継続計画)」策定を

従来「BCP(事業継続計画)」の策定においては、主に震災等の自然災害を想定し、
短期的に一気に回復を目指すための計画を立てていましたが、今回の新型コロナウイルス問題を受けて、
いかに長期的、段階的に一定レベルの業務を継続していけるかという視点も求められています。

今後、BCPについて検討する際には、感染症に対する対策も検討しておく必要があるでしょう。
また、事業環境や社会状況は時と共に変化していくため、一度BCPを策定した後も、毎年アップデートしていくことが肝要です。

オフィス構築に関しても、今後は感染症も考慮して検討する必要があります。
オフィスビルを選ぶにあたっては、耐震性能やビルの管理会社の防災対策、非常用電源の設置状況の確認、地盤や周辺環境などを検討するものですが、
感染症への対応も考慮すれば、社員同士が密接せず作業ができるようなスペースの確保や、抗ウイルス・抗菌性能を持つ壁面材の採用なども検討していきたいものです。

また、在宅勤務やサテライトオフィスなどをうまく活用し、企業の資産や機能を複数の拠点で管理したり、
従業員を複数拠点に配置したりすることで、リスクを分散させることは災害、感染症の両方の対策になります。
そのために、テレワークがしやすい環境整備などをしっかりと行っておく必要もあるでしょう。

まとめ

これからのオフィスのあり方を検討されている方に向けて、昨今のオフィスのトレンドや、これからの変化の可能性、検討すべき事項などについてご紹介してきました。
このような状況下だからこそ、オフィスの今後の在り方を見直し、より働きやすい環境を考える大きな機会であるといえるのではないでしょうか。

最後になりますが、弊社 株式会社Netforceでは、今後も新しいオフィス環境に不可欠なソリューションを提供してまいりますので、弊社のサイトをご活用いただけたら幸いです。