オフィス家具

組み立て家具を上手に作るコツ

家具を購入する際に費用を抑える方法のひとつとして、完成品ではなく組立品の家具を購入するという選択肢がありますよね。でも、組み立てに自信がない、上手く組み立てられない――そんなお悩みもよく耳にします。実は、ちょっとしたコツを掴むだけでスムーズに組み立てられるようになるのです。今回は、家具を組み立てるコツをご紹介します。

1.組み立て前の準備

箱を開けて中身を出したら、さて組み立て!……と行きたいところですが、その前にしっかり準備をしましょう。

説明書を最後まで読んで、全体の流れを把握する

まずは説明書にしっかり目を通しましょう。
完成までの流れを把握しておくことで、作業のイメージがしやすくなります。
説明書を読むのは面倒くさいもの。けれど勘や憶測で適当に組み立てるよりも、結局は説明書を読んだほうが効率は良いのです。
最近は動画で組み立て方法を解説しているメーカーも多くなっています。説明書にQRコードがついていることもありますよ。

パーツを確認する

説明書を読み終えたら、パーツを確認しましょう。
複数の種類のネジが入っていたり、似たような形のパーツがいくつも入っていたりしても、間違えてしまうミスを防ぐことが出来ます。
また、万一、パーツに不足や破損があった場合、この段階で気付けば、交換や返品するのにも途中まで組み立てたものをバラす手間がかからず済みます。

場所を確保する

狭い場所で組み立てを行うとパーツがごちゃごちゃになってしまったり、パーツ同士がぶつかって破損してしまう恐れも。
できるだけ広く、そして平らなスペースを確保してから組み立てを始めましょう。
硬いフローリングの場合は、薄い毛布など柔らかい布を敷くと、キズを付けずに組み立てが出来ますよ。

 

2.組み立てのポイント

では実際の組み立てに取り掛かりましょう。
最初に説明書で確認した手順は必ず守るようにしましょう。
説明書は組み立てやすさも考慮した上で作成されています。組み立て手順を変えても取り付けはできるかもしれませんが、効率が悪くなってしまいます。

ネジは仮留めが重要

組み立てにおける最大のポイントはネジ留めです。
ネジを締める時、1本ずつ一気に最後まできつく締めていませんか? 実はこれが組み立てにくくなってしまう落とし穴なのです。
最初からきつく締めてしまうと「遊び」がなくなってしまい、パーツ同士を組み合わせにくくなるのが原因です。
最初は半分くらいまでネジを留めて(仮留め、仮締めなどと言います)、全体の形を組み上げてしまいましょう。
最後に、改めてすべてのネジをきつく締め上げていく(増し締め)と、スムーズに組み立てが出来ます。
仮留めして全体の形を組んでから増し締めするほうが、完成した時のゆがみを最小に抑えられるのも大きなメリットです。

ネジは対角線に締めていく

ネジ留めについて、もうひとつポイントがあります。それはネジを留める順番です。
図のように、対角線に締めていくと均等に締めることができます。
均等にネジ留めすることで、ゆがみやガタツキが解消されます。

電動ドライバーを使う時のコツ

昨今のDIYブームで、電動ドライバーをご用意されている方もいらっしゃると思います。
先程お話ししたように、最初から一気にネジを締めてしまうのはNG。
仮留めは手作業で行い、最後の増し締めの時に電動ドライバーを活用しましょう。
その際、ネジの締めすぎに注意してください。電動ドライバーはパワーがあるので、締めすぎたことでパーツが割れたり貫通してしまうことも。
とても便利な電動ドライバー、メリットとデメリットをきちんと理解して有効に使いたいですね!

3.完成したら

組み立てが終わったら、片付けをしてさっそく完成した家具を使ってみたい!
ですが、最後にもうひとつ大事なことが。
組み立て終わったから説明書はゴミ箱へ……それは絶対にダメです!
長く使っているうちに、ネジが緩んでしまったり、お引っ越しの際にいったん家具をバラすことがあるかもしれません。
説明書や付属の工具は大切に保管しておきましょう。

まとめ

家具の組み立てのコツをご紹介しましたが、如何でしたか?
「なんだ、そんなことか」と思うようなコツも多かったのではないでしょうか。
急がば回れということわざがあります。家具を組み立てる時はまさにこれ。
ちょっとした手間や準備で作業が進めやすく、そして綺麗に組み上がるので、ぜひ試してみてください。
ご自身で丁寧に組み立てた家具には、愛着もひとしおですよ!