特集
組立椅子の歴史~ミヒャエル・トーネット「No.14」~
家具は私たちの生活に欠かせない重要な要素ですよね。部屋の雰囲気を決めるだけでなく、快適な空間を作り出すためにも家具選びは重要です。今回は、家具の中でも特に人気のあるアイテムである椅子の歴史に着目していきます。
著名な建築家と椅子
歴史に名を残す著名な建築家たちは、実は椅子も作っています。サグラダファミリアで有名なスペインの建築家 アントニ・ガウディは「カルヴェ・アームチェア」という作品を作っています。チェアは木材を削って作られており、美しい曲線が特徴的なチェアになっています。
光の教会などで知られる建築家・安藤忠雄は「ドリームチェア」という椅子をデザインしています。薄い合板をまげてつくられた椅子はシンプルで美しく、日本的なデザインになっています。
その他にもル・コルビュジエ や ノーマンフォスター、隈研吾などさまざまな有名建築家が椅子のデザインを行っています。
組立椅子の歴史
上記ような作品としての椅子も素晴らしいですが、普段私たちが日常的に使用する椅子とはかけ離れていますよね。
元々は手工芸品として1つ1つ職人の手によって作られた椅子ですが、そうした製法では時間もコストもかかるため、普段使いする椅子とは異なります。近年ではユーザーが組立を行う椅子がかなり増えていますが、そのきっかけとなった椅子を紹介します。組立椅子の歴史は1859年に登場したミヒャエル・トーネットによる「No.14」の椅子からスタートしました。
19世紀に産業革命が進むと家具製造業も大きく変化しました。手工業から工場生産へシフトし、大量生産を可能にしていきました。その中で生まれた椅子が「No.14」です。「No.14」は、6つの部材で構成されています。それぞれの部材は1つの箱に入れられ、部材の状態で販売店まで輸送されます。そして販売店で組み立て、納品されていたようです。
組立椅子は輸送コストを大幅に下げられる、不良が出た場合も部材交換で対応ができる、部材の一部を変更するだけでバリエーションを増やせるなどさまざまなメリットがあります。
LOOKITの組立椅子
LOOKIT!でもさまざまな組立椅子を扱っています。
その1つがダイニングチェア「シエル ciel」です。
ご家庭のダイニングチェアとしてはもちろん、介護・医療施設の介護椅子や食堂の椅子としてもご愛用いただいています。このシリーズは組立品・完成品の両方の展開がある商品です。組立品はコンパクトに梱包してお届けできるため、輸送コストが抑えられ、完成品よりもお安く提供することができております。
もちろん、組立不要ですぐに使える完成品もメリットがあり、お客様の要望によってお選びいただける商品となっております。
・組立品 ダイニングチェア ciel(シエル) ETV-3
・完成品 ダイニングチェア ciel(シエル) ETV-1
建築家によるデザイン性の高い椅子から、椅子をより身近なものにした「No.14」の組立椅子。
そして身近な椅子の代表としてLOOKITのダイニングチェア シエルをご紹介しました。
それぞれ姿かたちは異なりますが、よりよい空間を作る椅子の1つとしてどれも素敵ですね。